映画「月の満ち欠け」を観てきた

この頃思うこと

 「月の満ち欠け」は、佐藤正午さんの長編小説で生まれ変わりを題材にした作品です。

 映画館は、イオンシネマ。55歳以上は1,100円とお得に見ることができます。

 今まで、職場の福利厚生で映画を見ることが多かったので、イオンシネマの料金体系は知りませんでした。

この映画を観た動機

 「月の満ち欠け」の小説を読んだことはないのですが、生まれ変わり方が、「こどもが生んでくれるお母さんを選んで生まれてくる」ということで興味がありました。ボランティア活動をしている友人から教えてもらったことと同じだったからです。

 そして、好きな俳優の大泉洋さんが主演していることを知り、上映に先駆けて、いろんな宣伝活動がされていますが、「どんなことがあってもそんな話は受け入れることはできないんだ!」と大泉洋さん演じる小山内堅が言っているシーンを見て、どんなシリアスな役を演じているのか大変興味がありました。

あらすじは以下のとおりです。

仕事も家庭も順調だった小山内堅(大泉洋)の日常は、愛する妻・梢(柴咲コウ)と娘・瑠璃のふたりを不慮の事故で同時に失ったことで一変。深い悲しみに沈む小山内のもとに、三角哲彦と名乗る男(目黒蓮)が訪ねてくる。事故に遭った日、小山内の娘が面識のないはずの自分に会いに来ようとしていたこと、そして彼女は、かつて自分が狂おしいほどに愛した“瑠璃”という女性(有村架純)の生まれ変わりだったのではないか、と告げる。

【愛し合っていた一組の夫婦】と、【許されざる恋に落ちた恋人たち】。

全く関係がないように思われたふたつの物語が、数十年の時を経てつながっていく。

それは「生まれ変わっても、あなたに逢いたい」という強い願いが起こした、あまりにも切なすぎる愛の奇跡だった——。

映画『月の満ち欠け』公式サイト | 大ヒット上映中 (shochiku.co.jp)

作品の時代背景

 時代は1980年から始まり、現代まで時代を行き来しながら、話が進みます。内容を正しく理解するためには、今が何年なのかを把握しておくことが必要です。

 1980年代と言えば、私も20歳代のころ。当時の家電製品や車などが懐かしく、出演者のファッションも「こんな感じだったよね」という感想です。まあ、撮影シーンが冬だったので、エキストラもコートを着ていて、当時のデザインや細かいディテールなどはわかりませんがね。

 何よりも凄いのは、正木瑠璃(有村架純)と三角哲彦(目黒蓮)が出会う高田馬場駅前は、当時の風景を再現したセットで撮影したとのことでした。グーグルマップのストリートビューで観て比べると、現在とは全く異なります。40年の時間経過を考えると当然のことですが、この映像に出てくる家電や車を除くと、さほど違和感を覚えないのは、同じ時代を生きたからでしょうか?もしかしたら、地方都市には、こんな風景があるような気がします。

感想

 一言で感想を言うと「ファンタジー」です。

 長編小説をぎゅっとまとめたことで、話が唐突だったり、ちょっと共感できなかったり、というシーンもあります。考えようによっては、「オカルトだよね」という感想も出てきそうです。でもね、「思いを残して亡くなっていった人と再び出会うなら、こんな形も考えられるよね」というところです。

 前世で親の愛情に恵まれなかった子どもが、小山内堅(大泉洋)と妻・梢(柴咲コウ)の夫婦の間に生まれてきて、愛情いっぱいに育ってくれたとしたら、ほっとする気がします。

 また、正木瑠璃(有村架純)と三角哲彦(目黒蓮)の恋愛については、「ちょっとなんだかね」という感じです。瑠璃の夫・竜之介(田中圭)の生き方もありうることで、「方向性さえ間違っていなければ、悲劇は生まれなかったのに。。。」などと考えさせられました。

 いろんな人のいろんな思いを主演の大泉洋さんが主軸になって話をまとめてくれたという感じの作品です。

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