愛犬マリアが虹の橋を渡っても犬友さんとの交流は続いています。今日は、そんな犬友さんとの出会いとなったドッグカフェについてです。このカフェはもうありません。
犬友の輪が広がるドッグカフェ

犬友さんとの出会いとなったドッグカフェを知ったのは、プロのカメラマンによる愛犬撮影会が開催されるとの情報があったからです。早速行ってみると、広々とした室内ドッグランがあり、そこを囲むようにカフェ席がありました。あとから知ったのですが、廃業した家具屋さんを手作りでカフェとドッグランに改修したとのことでした。
料理が出来上がるまで、わんこと飼い主はドッグランで遊んでいてよいというサービスがあり、料理上手のママが作るおいしいランチの人気も相まって、たくさんのお客さんが集まっていました。
知らない人でも愛犬が膝に乗るドッグラン
このドッグランは、オーナーの管理が行き届いていました。床にブロックマットを敷き、汚れたらその部分を交換する予備のブロックマットがたくさん準備されています。また、汚れたマットのにおいを抑えるための消臭洗浄剤が準備されていました。そのため、ドッグランにありがちな特有のにおいは全くありません。(オーナーが使用している洗剤を教えてくれたのですが、覚えていません。(;^_^A)

そして、利用客がわんこの便尿の後始末をきちんとする習慣が根付いていて、ドッグランはとても清潔でした。だからなのか、利用客が自然と床に座ることが多く、わんこと一緒に低い目線で遊んでいました。
利用客のすべてが、愛犬家なのですから、わんこのハートをつかむのは皆さんお上手です。
でも、マリアはとても人嫌い、犬嫌いでした。「近寄るな!!」とばかりに、人間でも犬でも「ガウガウ」吠えていたので、ドッグランで遊ばせることをためらっていた時期でした。
でも、初めてこのドッグランに入ったとき、自分からいろんな人の膝の上によじ登っていったのです。私にとっては目を疑う、奇跡の場所でした。
客同士のコミュニケーションを後押しするオーナー

ここのオーナーは、お客同士のコミュニケーションをさりげなくすすめるのが上手な方でした。
お互いの名前は知らなくても、わんこの名前で○○ちゃんママ、▽▽ちゃんパパと言って、どんどん友達の輪が広がっていきました。私も週末には、おいしいランチと犬友さんとのおしゃべりのため、よく出かけていました。もちろん、愛犬のためでもありますよ(笑)
苦戦するドッグカフェ
屋内ドッグランの弱点は、季節がよい時には、お客が来ないことです。暑くも寒くもない気持ちの良い日には、わんこも飼い主も外で遊びたいと思いますよね。こんな日にこのドッグカフェに行っても、犬友さんはいず、貸し切り状態なことが多かったのです。せっかくおいしい料理と広々としたドッグランがあっても、気候の良さには勝てなかったんですね。

いつ来るかわからないお客のために広いドッグランのエアコンを入れておくのは、かなりの負担になっていたと後から聞きました。
少しずつ、従業員が減り、適切な室内管理ができなくなり、ランチの質も落ちていきました。そうすると、客足も徐々に減っていきます。いつしか閉店してしまったのです。
常連客の同窓会
この後、このドッグカフェは別のオーナーに代わり、新たなバイクとドッグカフェのお店に生まれ変わりました。再び、常連客が集まるようになり、時には同窓会を開催するようになりました。でも、それも暫くの間だけでした。
やっぱりオーナーが違うと、雰囲気が違うんですね。仕方がないことです。
そして、今
このドッグカフェでできた友達の輪は今でも健在です。他のドッグカフェに行くと、この時の常連さんによく会います。そして、私はこの時の常連客であった犬友さんとのつながりがあります。
愛犬マリアとこのドッグカフェのオーナーがつないでくれた縁に感謝です。そして、このカフェをみんなで育てていけなかったことが、とても残念です。