肩こりでマッサージに行ってみた2

この頃思うこと

 先日、マッサージについて書いてみました。今日は、頑張っていたのに残念だったマッサージ店についてです。

破格の料金

 地元タウン誌に90分3,000円という破格のマッサージ店を見つけました。ちょっとお安いので「どんな感じかな?」と思って行ってみました。施術をしてくれるのは、若い男性でした。

開業したばかりだということ、小さなお子さんがいるということなど、おしゃべりをしながら、90分間、力強くマッサージをしてもらいました。「もみ返しが来るかもしれません」と言われましたが、そんなこともありませんでした。いい感じです。

職業病

 当時、私は手根管症候群で手の親指の付け根が痛かったのですが、このマッサージ師さんに自分で治す方法を教えてもらいました。

 手根管症候群とは、「小指以外にしびれ・痛みがある」、「手を振るとしびれ・痛みが緩和する」といった症状で、「手根管」と呼ばれるトンネルが何らかの原因で腫れを起こし、中に通っている神経を圧迫することで起こる症状です。一番多いのが親指です。ひどくなると、手の付け根の筋肉が痩せてしまうので、ほったらかすのは良くないようです。

 なんでも、マッサージ師の職業病として、手根管症候群になるそうです。1日中、人の体をマッサージし続けたら、大変ですよね。

 以前視たテレビのバラエティ番組で、街頭インタビューに答えたマッサージ師さんが、疲れたので今からマッサージ店に行くといっていたのを思い出しました。

 体が資本、体力勝負の職業のようです。

多忙のためリタイア

 3,000円という破格のお値段は、開業したばかりで、固定客を増やすためにやっていたそうです。そのため、初回だけだろうと思ったら、3回分のチケットだったら9,000円に割引をするので1回3,000円で可能とのことでした。せっかくなので、そのチケットを購入してしばらく通ってみることにしました。

 でも、そのうちに仕事が忙しくなり、チケットは期限切れとなってしまいました。そして、マッサージに出かけることはなくなってしまいました。こんなこと、よくありますよね。

マッサージ店からの手紙

 ある日、このマッサージ店から、お手紙が届いたのです。その手紙には、離婚をして娘と二人の生活であること、開業で貯金を使い果たしていること、収入が少なく切り詰めた生活であること、などが書かれていました。

 私はマッサージ店の客ではありますが、このような内容の手紙をもらうような関係ではないと思っています。なので、ちょっと引いてしまったところはあります。

 マッサージ師さんも切羽詰まっていたのでしょうね。

経営状況をちょっと分析

 ただ、考えてみると施術料が90分3,000円ですから、このマッサージ師さんの時間給は2,000円ということになります。ほかに従業員はいませんから、朝9時から夜20時まで働いたとして、休憩時間や客の入れ替え時間を考えると、労働時間どんなに頑張っても10時間程度でしょう。そうすると、1日の収益は最大20,000円位です。固定客が少ないといっていましたし、マッサージをしてほしいという症状がよくなれば、その客は来なくなります。10時間をフルに働けていたとは思えませんでした。そして、日曜日は休みとして、1か月の開店日は25日程度です。家賃や光熱費、税金、開業資金の返済、その他ランニングコストを考えると、かなり無理があったようです。

 その後も2回ほど、施術に来てほしいとの内容の手紙が来ましたが、暫くしてお店はなくなっていました。私が通っていたからといって、このマッサージ店が続いていたとは思えませんが、このマッサージ師さんは、頑張っていたので、「気の毒だったな」と思います。

 私もマッサージ店の迷子になっています。

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