先日、高校の同級生と女子会をしてきました。そこで、分かったことは、全員、国民年金の未納期間があること。今回は、そのことについて、ちょっと書いてみます。
現在のアラ還世代
私と同世代の人は、学生時代は国民年金の未納期間があるようです。当時は、20歳以上でも、学生は国民年金の加入は任意だったから。
その時期、今の時代を予測して、親御さんが支払っていてくれたり、アルバイト代から自分で納付していたりという人はレアケースなのではなかと思っています。

私は、学生時代と会社側が支払っていなかった時期を合わせて23か月の未納期間がありました。消えた年金問題で世間がざわついている頃、保険料の確認をするよう政府がキャンペーンをしていました。私は、「ふ~ん」という感じで、仕事をしている期間の支払いは確認したのですが、学生時代の未納期間については、何にも問題視していませんでした。ここに落とし穴があったのです。
チャンス1回目
きちんと自分のことに向き合っていたら、時効になる前に未納期間を遡って納付することができていたようです。向き合っていなかった私は、気づきもしませんでした。
チャンス2回目
それが今。仕事をしていないこの時です。
国民年金任意加入
ここでおさらいです。
国民年金には任意加入があります。その要件は以下のとおりです。
1 日本国内に住所があり、60歳以上65歳未満
2 老齢基礎年金の繰り上げ支給を受けていない
3 20歳以上60歳未満までの保険料の納付月額が480か月未満
4 厚生年金保険、共済組合等に加入していない
同級生の現状
女子会参加者は全員、進学をして国民年金の未納期間がありました。それに加え、就職してしても途中リタイアして無職期間も保険料を支払っていなかった人、結婚して3号被保険者になったものの離婚して暫く保険料を支払っていなかった人などです。

まあ、支払っていなかったのですから、受給額が少ないのは自己責任です。自分の蓄えで解決できるのであれば、問題にもなりません。
ただ、蓄えにも限りがあるので、ちょっとした知識と手間で効率的に「年金の受取額が増えたらいいな」と思います。
以前、自分なりに検証して紹介した記事があります。
概要をまとめると以下のとおりです。
月額保険料は、現時点で16,690円です。国民年金任意加入で支払う保険料は、未納期間23か月分で381,570円となります。この保険料で増額される国民年金の年額は34,318円です。つまり、金利約9%となって、3年後から生涯受け取ることができます。現在、これほどのローリスクハイリターンの投資はありません。
このことを理解したうえで、国民年金任意加入の4つの要件を満たしている人は、検討してみてはどうか、ということです。
女子会メンバーのうち、生活防衛資金を確保の上、現在仕事をしていないか、今年度いっぱいで仕事を辞める予定の友達は興味を示しました。
今アラ還世代の年金未納期間のある方は、任意加入についてちょっと立ち止まって考えてみてはいかがですか?
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