私は21歳で就職しました。当時の学生は国民年金の支払いが免除されていたため、私には未納期間があります。今回は、その対策についてです。
年金未納期間を初めて認識
現役時代は「ねんきん定期便」を見ても、日々の仕事や生活で考えなければならないことが多くて、「ふ~ん」といった感じでした。
で、令和3年3月末日で定年退職を迎えるにあたり、ねんきん定期便で送られてきた書類を提出する際、初めてしっかりと見たのです。

ありゃ?私、基礎年金は満額をもらえないんだ。。。今まで頑張って仕事してきたのに。。。
就職してから同じ会社を定年まで勤め上げましたから、年金保険料はきちんと払ってきたつもりです。当然、満額の支給があると思っていたのです。
年金保険料未納の理由
調べてみると、未納期間は以下の2点でした。
学生は任意加入
私の学生時代は、20歳以上でも国民年金は任意加入でした。学生時代の免除期間は保険料の支払い期間には算定されます。しかし、保険料は支払っていないので、減額になってしまうのです。
臨時任用期間の未払い
私は、就職してから半年間は正規雇用ではなく、臨時任用でした。
この臨時任用期間中でも、企業側が年金保険料を職員から徴収し、労使分を年金基金に支払うべきなのですが、なぜか徴収されていなかったのですよね。しかし、これはもう時効です。
ねんきんネットで確認
その後、「ねんきん定期便」にWeb上の「ねんきんネット」について書いてあったので、早速にアクセスしてみました。そこでは、私の年金記録を確認でき、確かに国民年金の未納期間があることの情報がありました。
また、「国民年金保険料の納付、後払い(追納)が可能な月数と金額」を確認することもでき、「国民年金保険料や付加保険料を納付可能な月はありません。」と示されました。追納の期限は10年と定められており、当然過ぎています。

支払っていないんだから、仕方がない。
仕方がないとあきらめたものの、未納期間の当時の保険料を計算してみました。約12万円でした。

う~ん、結構な金額なのね。。。まあ、いいか。。。
YouTubeで国民年金の任意加入について知る
先日何気にYouTubeを見ていると、未納期間がある人は任意加入で補填ができるという動画を見つけました。
その説明によると、以下の4項目を満たせば、任意加入が可能だそうです。
- 日本国内に住所があり、60歳以上65歳未満
- 老齢基礎年金の繰り上げ支給を受けていない
- 20歳以上60歳未満までの保険料の納付月額が480か月未満
- 厚生年金保険、共済組合等に加入していない
私は6月末で退職したことで、任意加入の4つの要件を満たしたことになります。私はいい時期に、この任意加入についての情報を得ることができたようです。
任意加入にかかる保険料をどう考えるか
令和4年度の年金月額は16,690円で、未納期間分のみ任意加入が可能になります。23か月分は約38万に円なります。追納であれば、12万円で済むところ、3倍強の保険料です。
また、この任意加入で増額される年金年額は約3.4万円です。月額3,000円弱となります。この金額のために、38万円という高額の保険料を支払うのか、迷います。
節目節目にきちんとお金と向き合っていれば、この問題は回避できたかもしれません。当時は、元気に仕事をしていれば、収入は確保できるので、深く考えることをしなかったことが反省点です。
回収するには、約11年必要となります。つまり、76歳まで元気でいる必要があります。

微妙。。。メリット、デメリットを考える必要があるかな。
私が出した結論
3年後から年利3.4万円を受け取る元本が約38万円なら、金利は9%です。これが、生涯保証されるのですから、ローリスク・ハイリターンな投資と考えることができます。
資金源が生活防衛資金でないのであれば、「あり」です。
もちろん、途中で天国に行くことになったら、元も子もありませんが、そもそも年金とはそういうものと考えています。私は長生きリスクに備えることにします。