私の趣味の一つに編み物があります。途中に中断時期はありましたが、母親の見よう見まねから始めて、ず~っと続いています。
インターネットが普及して、海外のパターンを簡単に入手できるようになってから、編み方だけではなく、毛糸も海外のものが気になるようになりました。もちろん、日本でも購入できます。でも、旅先で買ってくるもの醍醐味です。
最初に海外で毛糸を購入したのは、ドイツでした。フリータイムに突如思いついて、購入したのです。しかし、無計画だったため、思うようなものが作れませんでした。
エストニアの概要
次の海外で毛糸を購入したのは、エストニアです。エストニアはバルト三国の最も北側にある国で、旧ソ連から独立した国です。大相撲で大関まで上り詰めた力士 把瑠都 凱斗(ばると かいと)さんの祖国です。イケメンの力士さんでしたよね。今は政治家として活躍されているようです。

エストニアの北緯は58度以上です。私が尋ねたときは7月でサマータイムだったこともあり、夜22時を過ぎてやっと夕焼けとなる状況でした。半面、冬に訪れると、15時を過ぎると真っ暗になるとのことで、夜の長い生活になります。雪に閉ざされた暗い時間が長いこの国では、暖炉を囲んで羊毛を紡いだり、手編みをしたりすることが発達したようです。
また、この国はITが発達しており、電子国家を構築していることでも有名です。
セーターの壁
この国の首都であるタリンの旧市街にはセーターの壁があります。これは、旧市街の城壁に沿ってセーターの露店が並んでいることから、この名前が付きました。

セーターの壁に飾られているニット類は、廉価版の機械編みのものがほとんどでした。手編みのものは高価なのか、店の奥や壁の高いところに展示されており、ちょっと手に取ってみることができなかったのが残念でした。
そして、世界遺産とは言え、観光施設でもある地域にありながら、サマータイム中でも17時には全てお店を閉じていました。国の労働施策なのか、きっちりしているという感想でした。
添乗員さんに事前にお願い
エストニアに行ったのは、〇TBのバルト三国のツアー旅行です。この時は一人参加です。
信頼度の高い旅行社の添乗員さんであったため、タリンに入る前に、毛糸を購入したいことを伝えておきました。そうしたら、旧市街の観光の途中に「この角を曲がると、何件か毛糸屋さんがありますよ」と教えてくれました。観光が終了した後、数時間のフリータイムがあったため、いそいそと毛糸屋さんに走りました。
店主とのコミュニケーション
ちなみに、エストニアの公用語はエストニア語です。私は純生の日本人で、外国語は中学生レベルの片言の英語のみです。それでも、人間同士である以上、対面すると言いたいことは伝わるのですよ。ボディランゲージです。
欲しい毛糸のイメージを店内にある毛糸で太さを示し、色や染め方は片言の英語で話しました。そうしたら、女性店主は理解したようで、大きくうなづき、いくつか希望のものを持ってきてくれました。私が欲しかったのはロングピッチで染められたピンク系かブルー系の合太程度の毛糸です。しかし、出てきたものは、思ったより少し細いものでした。そこで、細い糸と合わせて編みたいことを、手ぶりを加えながら「white collar yarn」「to gather」といった単語を並べて伝えました。すると、店主は理解してくれ、すぐに、極細の白の毛糸を持ってきてくれました。私はとても満足のいく買い物ができていい思い出となりました。
購入した毛糸で手編み
販売されていたこの国の毛糸は決して上質とは言えないものでしたが、素朴な風合いでした。海外パターンを購入して自分のセーターと自分でデザインした愛犬のワンピースを編んでみました。


毛糸はたくさんの量を買うと大きな荷物になります。しかし、軽いですし、スーツケースの中のクッション材にもなります。事前に計画的に荷物を整理しておくと、帰国後の楽しみが増えます。旅行のお土産に趣味に関連するものを購入すると、その後も楽しめていいですね。
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