美人長命

この頃思うこと

 いきなりのタイトルですが、おもしろい文献を読みました。美人は薄命ではなく長生きのようです。

 「性の健康 春号」Vol.22 No.1(出版:公益財団法人 性の健康医学財団)の5ページの「こらむ」に「美人長命」とのタイトルで以下の記事がありました。

 (前略)カナダのWaterloo大学の心理学者Hendersonらは、同大学の学生(男女各10名)に同じ地域の高校の1924~27年の卒業アルバム写真50枚に写っている男女の容姿を評価し、追跡可能だった人々の寿命と比較した。当然ながら、この時期に18歳を迎えた人々はすでにほとんどが亡くなっており、寿命が確定しているわけである。その結果、1)男子学生が容姿を高く評価した女性はそうでない女性に比較して統計的に有意に長寿であり、容姿と寿命は強い相関がある。2)女子学生が容姿を高く評価した男性の寿命とは弱い相関がある、ことが判明した。つまるところ、美人薄命ならぬ、美人長命だったのである。著者らは、特に女性においては美しい容姿は長寿を担保する進化の上の適応が可視化されたものとしている。(後略)

日本大学医学部病態病理学系微生物学分野 教授 早川 智

性の健康 春号 Voi.22、No.1 5頁 公益財団法人 性の健康医学財団

美人は得か?

 私は、原著を入手することはできませんし、例え入手できたとしても英文なので、読解できません。なので、「へ~」としか感想は述べられません。しかし、こんな研究をやっているのね。。。

 「長生きリスク」という言葉がある時代に、「美人長命」は羨ましいとは思いませんが、美人は寿命の上でも得をするようです。

 この「こらむ」でも述べられていたのですが、これには反論があることは容易にわかることです。私も、「50人の調査で結論付けられてもね」とは思いますし、「そもそも美人の定義って何よ」と尋ねたくもなります。でも、長く女として生きてきて、「美人は得よね」と思うことは数えられない程ありました。

 「女の子は美しく生まれたことで幸せの半分を手にしている」とか言われますし、思春期の頃に読んだ「華麗なるギャツビー」の著者フィッツ・ジェラルドの妻ゼルダの名言「女の子はきれいなお馬鹿さんが幸せなの」はいつでも思い出します。

きれいなものを見ると幸せな気分

 まあ、「美人」か「そうではないか」ではなく、美しいものを見ると豊かな気持ちになりますよね。私がイケメンの舞台俳優さんを観るのが好きなのは、何といっても美しいから。最近、若い男の子が美しくなって(韓国アイドルのメイクアップには目をみはるばかり)いいですよね。

 そして、写真や鏡に映る自分の姿にびっくりするばかりです。

 自分が映っているものはできるだけ見ないようにしています。自分で自分の姿を直接見ることはできないことは、いいことです。美しいものに目を向けていた方が幸せですもんね。

びっくりする海外の研究論文

 とはいえ、こんなテーマを研究にするっていうこと自体、オドロキです。

 医師でNHKアナウンサーや議員秘書等、異色の経歴の吉田たかよしさんが、バラエティ番組でコメントすることで、「〇〇大学の××研究で△△ということがわかっています」という話をよく耳にしますが、私はこれを聴いていて、「本当?」、「テレビだからでしょ」と、懐疑的でした。でも、こんなある意味振り切ったテーマのものが存在するんですね。

 私は研究のクオリティを判定する査読者ではないので、大層なことは言ません。でも、面白そうです。これからも、気にしながら探してみようと思います。

 

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