敬老の日って、いつからが対象になるのでしょうか?還暦からとか、70~80歳からとか、初孫が生まれてからとかいろいろで、基準はないみたいですね。
例えば、孫が生まれたらとも言われても、友人などをみると50歳代で初孫に恵まれる人が多く、そんな年代で「敬老」とか言ったら怒られますよね。ちなみに、国際的には65歳以上が高齢者とされています。
母を「おばあちゃん」と呼ぶ美容師さん

先日、母から「カットに連れて行って」と頼まれて、行きつけの美容院に一緒に行きました。
美容師さんは、60~70歳代と思しき女性の方です。この方は母を「おばあちゃん」と呼ぶのですよ。母は88歳。孫4人、ひ孫1人を持つ、まぎれもない「おばあちゃん」です。でもね、他人に母親のことを「おばあちゃん」と呼ばれると、娘としてはな~んか、引っかかるんですよ。
例えば、お名前を知らない女性とお話しするとき、「あなた」とか「奥さん」とか言いますよね。もしかしたら、あえて呼称を避けて話すかもしれません。
相手がちょっと年配だからと言って「おばあちゃん」とか、「おばさん」と言うと、ちょっと嫌なムードになりませんか?
もちろん、美容師さんと母とは知合いですから、前述の例には当てはまりません。美容師さんは、おそらくフレンドリーに「おばあちゃん」と言っているのだと思います。でもね、私は「母の名字を知っているのにな。」と思う訳ですよ。まあ、母がよければいいのであって、外野の私がとやかく言う問題ではないのですがね。

ちなみに、母は相手が自分より明らかに年配な人に対しては、「おばあちゃん」と言っておしゃべりしていました。そばにいる娘としては、ちょっとひやひやしていたんですよ。
ただ、今ではさすがに88歳の母より年上の方を見つけることは困難ですから、心配はしなくなりましたけどね。
娘が敬老の日を祝うことのリスク
私、敬老の日には、痛い思い出があります。かれこれ、15年位前だったでしょうか。デパートで買い物をしているときに、「敬老の日」という文字に引き寄せられて、母に敬老の日のプレゼントを購入したことがあります。
もう、ここでどんな「落ち」があるかは、わかりますよね。
母にプレゼントを渡したところ、「なんであなたから、敬老の日のプレゼントをもらわないといけないの!」と怒られたのですよ。
私としては、「え~っ?」という感じです。その時の母は73歳くらいです。当時でも孫は4人いました。そして、母は、父や自分の親に対し、敬老の日の贈り物を毎年送っていました。おそらく祖父母が還暦の頃からです。
そんな母だから、「今まで何もしてあげなくてごめんね」と思って、プレゼントをしたのですがね。ちなみに購入したのは、ちょっとオシャレなニットアンサンブルでした。(後日、一応着てくれました。)
で、このことで叱られたのは、母だけではありませんでした。姉からも、「もう少しお母さんの気持ちを考えなさい!」とお叱りに電話です。怒りが収まらない母は、姉にも告げ口をしたようでした。仕方ありません。母のプライドを痛く傷つけたのですから。これ以降、私は「敬老の日は鬼門」と避けています。
年寄りとプライド

母にとっては、孫やひ孫は無条件に可愛いし、「ばーば」、「大ばーば」なんて言われたら、顔は緩みますよね。もちろん「おばあちゃん」「ひいおばあちゃん」でもOKです。
そして、88歳にもなると、他人から「おばあちゃん」と呼ばれても一切気にならないのでしょうか?まあ、米寿も迎えて、達観したのでしょうかね。
しかしながら、15年位前、娘から「『老人』とラベル付けされた」ときの怒りはどうした?と聞いてみたいのですよ。(聞きませんけど。。。)
プライドは捨ててほしくないな~と思ってます。とはいえ、美容師さんには「おばあちゃんは止めて」とは言えないか。。。(笑)
私は「おばあちゃん」と呼ばれたら、老人力を使って聞こえないふりをします。そして、名前で呼ばれたら、返事をしてあげるつもりです。それぐらい根性のある意地悪ばあさんに、必ずなります!!!