私の自宅は、小学校の近くにあります。仕事をしていることは、子どもたちが学校にいる時間帯に自宅にいることはなかったので、登下校の子どもたちを見るくらいでした。
近所の小学校の風景
先日、何気に窓を開けて外を見ると、小学生が校庭で元気に遊んでいました。ず~っと走り回っている子どもたちのエネルギーは無限に見えます。こんなにたくさんの子どもたちを見ると、少子高齢化を少し忘れさせてくれます。
そんな子どもたちが、10:40になると、す~っと校舎の方にすい込まれていきました。半世紀以上前に小学生だった私にとっては、「???」です。
昭和の小学校風景

私が小学校に通っていたころは、「キーンコーンカーンコーン」というチャイムで授業の始まりや終わり、休憩時間の終わりを告げていました。中学校でも高校でも、その鐘の音に促されて、学校生活を送っていました。また、下校時間には音楽がかかり、お友達と一緒に帰るといった生活だったと思います。これは、ノスタルジックな世界になったのですね。
ノーチャイム制はいつから?

いつから学校がこんなに静かになったのでしょう?
ちょっと調べてみると、2010年頃から、ノーチャイム制が始まったようです。
2010年代半ばには、ノーチャイム制を採用する学校が増えたようなので、学校でチャイムを聞いたことがない人が社会に増えてくる頃かもしれません。
ちなみに、ノーチャイム制を採用している学校数の国の統計はないようです。学校の裁量に任されているのでしょうか?
メリット以下の2つだそうです。
子供たちが自主的に時間管理をする
教員も子どもたちも自分で時計を見て行動するようになるとのことです。子どもたちは教師の言うことには基本的従順ですから、時計を見ながら行動を起こすということを、子どもの頃から養われるのはいいことですよね。
教員も、時間管理は自分でしなければなりません。
学校の周囲からチャイムの音がうるさいとのクレームがなくなる
この点については、個人的には「そんなにうるさいかな?」とは思います。しかし、感じ方には個人差がありますし、昼夜逆の生活をしなければならない人にとっては、睡眠中のチャイムはうるさいのだと思います。学校としても、クレーム対応はない方がいいはずですしね。
デメリットは一つ。
時間を気にせず没頭する機会を失う
確かに、時間になったらチャイムが教えてくれるとなると、安心して行動が起こせますよね。子どもに限らず、アラームを活用して生活をしていますから。子どもたちも、アラーム機能の腕時計などを使ったりするのでしょうか?
1年生は時計がわかる?

時計を見ながら時間管理をするには、時計を読めなければなりません。時計の読み方は入学以降ですから、すぐには無理ですよね。
目の前の小学校を見ていて気付いたのですが、黄色い帽子をかぶっている子どもは校舎玄関前の庭で、それ以外の子どもは校庭で遊んでいるのです。黄色い帽子の子どもは1年生ですから、1年生だけは教室に近いところに集めて遊ばせておけば、対処方法も工夫できそうです。
時間管理は生活習慣
近くの小学校はいつから始まったのかはわかりませんが、思い返すと何年も聞いたことがない気がします。人間は注意が向いていないものには、見えないし、聞こえないという典型でしょうか?
子どもたちが時計をきちんと見て生活をすることは、一つの生活管理方法を覚えることになります。校舎の中から先生が子供たちを呼び入れる声は聞こえません。学校生活も半年以上過ぎると、生活習慣も確立しているのでしょう。この子たちが大人になって、時間を適切に守れる人になったらいいな~なんて、のんきに思っています。