【観劇】奇人たちの晩餐会

観劇のこと
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 私の長く続いている趣味は観劇です。

観劇との出会い

 中学生の時、NHK舞台中継で宝塚歌劇の「ベルサイユのばら」を観て、周りが引くくらい、宝塚歌劇に「ドはまり」していました。その後、生の宝塚歌劇を観たのが高校1年生の春休み。ちょうど、通っていた高校の野球部が春の甲子園大会に出場したついでに、叔母さんがチケットを取ってくれて、宝塚まで連れて行ってくれました。演目は「風と共に去りぬ」の初演でした。3階席の後方席でしたが、本当にキラキラした夢の世界でした。以降、宝塚歌劇だけではなく、ミュージカルを中心に数えきれないほど、舞台を観てきました。

 博多座は開場当時からの会員です。かれこれ、20年以上通っています。

博多座会について

 博多座会は博多座のファンクラブ的存在です。(残念ながら、現在会員の募集はしていないようです)

 会員になると、先行予約(チケットの割引なし)、会報誌「喝采」の送付、観劇日の変更、特別イベントの優先案内、ポイント制度などの特典があります。

 会員席は必ずしも良い席ばかりではありませんが、短期公演やファンクラブ組織のある公演(宝塚歌劇、ジャニーズ公演など)でない限り、優先的にチケットが取れることはありがたいです。

 そして、ポイント制度は、観劇毎にポイントが付与され、一定程度貯まったら「博多座会シート指定権」が利用でるというものです。ポイントを貯めて、「大好きな公演を良い席で観る」ことができるのはうれしい特典です。

奇人たちの晩餐会

 今回は、片岡愛之助さんと戸次重幸さんが主演のフランス発のコメディです。お二人は現在大活躍中の俳優さんですし、是非観なければと思い、博多座会で申し込みました。チケットは取れたのですが、1階サブセンターブロックの後方。「久しぶりに良くない席。。。」が感想です。まあ、3公演しかないので、仕方ありません。

 博多座会会報誌「喝采」の「みどころ」には以下のことが書かれていました。

変わった人たちを集めて仲間たちと晩餐会を催し、一番の奇人を決めるという悪趣味を持った編集者がたまたま出会ったとんでもない変わり者に逆に振り回され、人生最大のピンチをむかえることになるシチュエーションコメデイの最高傑作です。

博多座会会報誌「喝采」P10より引用

観劇の感想

 とにかく、長台詞、長台詞、長台詞。。。シチュエーションコメデイだけあって、セリフの応酬と間で話が進んでいきます。発声、活舌などに加えて、長台詞を観客に理解させる表現力など、役者としての高い力量がものをいう作品だなと思いました。そして、セットは最初から最後まで同じなので、観客を飽きさせないよう作品に引き込む必要があります。コメディは難しいといわれる由縁がわかる作品でした。

片岡愛之助さん

 片岡愛之助さん、さすがです。ものすごいセリフの量です。奇人のなかに、ドラマ「半沢直樹」の「黒崎調査官」」みたいなかわいらしさがあって、引き込まれます。あのかわいらしさは人柄なのでしょうか。

戸次重幸さん

 戸次重幸さんはシリアスでもコメディでもドラマの重要な役どころを演じておられますが、本当にお上手ですね。チームナックスでひょうひょうとした役を演じているのを拝見したことはありますが、奇人の一番を決めるための晩餐会を主催するという悪趣味を持つものの、憎めない人であるという役柄がよく伝わりました。

原田優一さん

 あと、原田優一さんも楽しかったです。私の中ではミュージカルの人(ミス・サイゴンのクリスが一番印象的です)のイメージが強いのですが、初めてコメディを拝見しました。コメディでも「かっこいい♡」です。セリフの声の美しさは格別ですよー。

出演者のみなさん

 そのうえ、博多座は1500席の大劇場ですから、演者7人でこの空間を埋めるのはかなりのパワーが必要だったのではないでしょうか。1日2回公演の体力消耗は大きいと思いますよ。でも、演者の皆さんはそんなことはみじんも感じさせず、コメディのライトな感じを熱演していました。

私が思った残念な点

 ただちょっと、私的には劇場はもう少し小さなところがよかったのではないかと思いました。東京公演は700席程度の世田谷パブリックシアターだったようですが、そのクラスがこの作品の空気感がより伝わったのではないかと思いました。博多座は天井も高く、1,500席の大劇場です。舞台上は、天井を低くしていましたが、客席の天井は高く、特にセリフが早くなるところは、聞き取りにくくなるところがありました。演出の工夫が必要なのではないかと、素人ながら生意気なことを考えてしまいました。(スミマセン)

おわりに

 博多座での観劇は久しぶりです。博多座開場当時から会員ですので、かれこれ20年以上通っています。6月に「千と千尋の神隠し」を観る予定でしたが、新型コロナウイルス感染症のため、休演となってしまいました。久々の観劇を満喫しました。早く、安心して観劇ができる世の中になってほしいですね。

 地下鉄に下る吹き抜けですが、以前、ここになにかオブジェありませんでしたかね?帰りしな、気づきました。ずいぶん前からなくなっていたのでしょうか?

コメント

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