愛犬の供養を考える

愛犬マリアのこと

 私の愛犬マリアは、令和4年1月6日に虹の橋を渡りました。そして、1月8日、小さな遺骨となって今私の部屋にいます。8月には初盆を迎えます。

 マリアの火葬をしていただいたのは、地元のペットセレモニー会社で、お寺さんと提携しています。

 当初、遺骨はこのペットセレモニー会社に納骨するか、マリアの生活の拠点だった実家の庭に埋葬するかを考えていました。

母との話し合い

 火葬の前夜、マリアの面倒を見てきた母と話し合いました。

 私は納骨か、自宅の庭に埋葬するかの2つのことを考えていることを母に説明しました。

 母は、自宅の庭に埋葬することには、反対しました。理由は、自分はいつまで生きていられるかわからないので、庭に埋葬した場合、自分の死後の遺骨の管理に不安があるというのです。

 なるほどと思いました。親が住まなくなった家の管理は大変なため、売却したという話を友人からよく聞いていました。

 そうすると、ペットセレモニー会社に納骨するということになります。まあ、四拾九日まで時間があるので、犬友さんとも相談して、何が自分にとっていいのか、考えることにしました。

2年前に愛犬を亡くした犬友さんの話

 犬友さんには、マリアが虹の橋を渡ったことを松の内が明けてから連絡をしました。

 犬友さんは普段のランチと思って集まってくださったので、びっくりされていました。

 その中の一人に2年前に愛犬を亡くした方がおられ、今どのように供養しているか教えてくれました。

手元供養

 犬友さんは愛犬の遺骨は手元に置き、遺骨カプセルと一緒に行動しているそうです。まだ、遺骨を納骨する気持ちにはなれないけれど、納骨しないと決めているわけではないとのことでした。

 それまで、私は手元供養ということを考えていなかったため、強く心惹かれました。

 職場でも、供養の仕方について同僚に尋ねてみると、手元供養をしている人が何人もいました。

 四十九日を過ぎた今でも、手元に愛犬の遺骨があります。自分が納得できるまで、手元に置いておくことにしました。

遺骨ペンダント

 愛犬を火葬する際、私も遺骨カプセルか遺骨ペンダントを持っていたいと考えていたのですが、準備をしていませんでした。火葬場でも購入することができたのですが、なぜか躊躇してしまいました。

 マリアの遺骨を拾い終わったとき、遺骨ペンダントのことを係員にお尋ねすると、「骨壺から自分で取り出ていいですよ」と説明してくれました。

 私は、「え~、そんな罰当たりなことをしてもいいのですか?」とお尋ねしましたが、罰当たりではないそうです。

 そういえば、愛する恋人に先立たれた友人が手元供養のため、納骨が終わってから遺族に遺骨を分けてもらったという話を思い出しました。

 私は遺骨をペンダントにして身に着けていたいと考えています。でも、私は注意散漫でアクセサリーをよく失くします。遺骨ペンダントも同様に、失くすことが心配で悩んでいることを犬友さんに話しました。

 そうすると、犬友さんは、「遺骨ペンダントを失くしたということは、マリアちゃんが、『ママ、もう大丈夫だよ。天国で待っているよ。』って言ってくれているんだよ」と教えてくれました。犬友さんが言うには、マリアがまだまだ私のそばにいたければ遺骨ペンダントを失くすことはない、失くしたということは、マリアが天国でいつかはここに来る私を待てるようになったというのです。

 犬友さんのこのお話で、遺骨ペンダントを持つ勇気が出ました。

愛犬と宗教

 私は、ずっと仏壇のない生活をしてきました。そのため、仏様やお寺さんとの向き合い方がよくわかりません。愛犬を手元供養しているのなら、お寺さんにお参りに行くことが不思議でした。犬友さんがお寺さんにお参りに行くのは、愛犬が虹の橋を本当に渡ったのはお寺さんや火葬場からだからなんだそうです。なるほど、それも一つの考え方だなと思いました。

 ペットと宗教については、Web検索をしても、特に決まりはないとのことで、自分がどうしたいか判断したらよいようです。

 暫くすると初盆を迎えます。天国のマリアが帰ってきやすいように、精霊馬と精霊牛を置いて、提灯でお迎えすることにしました。

 マリア、早くここにきて、ゆっくり帰ってね。

 

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