私には子供はいません。そのため、2歳違いの姉の子どもが私の子どものようなものです。甥っ子と姪っ子、それぞれ一人ずつ。姉は若くして結婚し、子どもを設けたため、私は19歳でおばさんになりました。甥っ子・姪っ子に何と呼ばせるか?もちろん「おねえちゃん」ですよね。おかげで、私は還暦を過ぎた今でも「おねえちゃん」です。
余談ながら、22歳で母親になった姉はその時から、「おばちゃん」です。気の毒。。。姉と私は似ているため、甥っ子と公園で遊んでいるとき、近所の子供から「おばちゃん」と呼ばれることがありました。当然私は、きっちり「おねえちゃんよ」と訂正していました。その後、姉が近所の子から「おねえちゃん」と呼ばれたことがあり、訝しく思ったそうです。そして、姉から「あんたの仕業ね、おばちゃんって呼ばれるのに慣れていたのに~」と笑われた、いい思い出があります。
姪っ子の子ども
そんな姪っ子に子どもができたのは平成30年1月。戌年生まれの女の子です。姪っ子の子どもは何と呼ぶのかと調べてみると、「姪孫(てっそん)」もしくは「大姪(おおめい)」だそうです。今まで知りませんでした。大姪は今、4歳です。
では、大姪にはどう呼んでもらうのか?姪っ子は私にとって「娘」みたいなもの。で、私は「おねえちゃん」なのですから、大姪は孫みたいなもの?確かに「姪孫」には「孫」の文字が入っている。とすると…?
ちなみに、母、姉、姪っ子、大姪4代続けて、みんな戌年の女性です。大姪は1月5日生まれなので、6日早く生まれてしまえば、この快挙は実現しませんでした。でかした、大姪!
血縁の不思議
大姪は人見知りの強い子でした。そして、男性が苦手。新型コロナウイルス感染症のため、人に会う機会がなかったのですから、仕方ありません。ですが、甥っ子(大姪にとっては叔父)が久々に帰省して大姪に会ったとき、早々に二人で公園に遊びに行ったのです。人見知りの強い子だったのに、びっくりです。

それまでは、どんな所でもママが一緒でないとだめだったのに、血縁って不思議です。年寄りは「血が知っている」とかいいますが、近しい家族って見えない何かがありますよね。
私も同様に、会う回数は少なかったので、小さな大姪は『この人だれ?』と思っても『な~んだか、ばーばに似てるけど、ばーばではない。』といったところでしょうか。しかし、3歳の頃までは、久しぶりに会うと、誰かわからないようでした。
私をどう呼んでもらうか
そうなると、大人は覚えてもらうために、あざといことをやりますよね。プレゼント攻め。(もちろん、姪っ子の許可を得てからですが…)子どもにとって、欲しい玩具には魔力があります。プレゼントをしてくれる人を、否が応でも覚えてくれます。なのに、私は不覚にもどうと呼んでもらうか、全く考えていなかったのです。私は思わず、「ち~ば~ば、よ!」と叫んでしまいました。
あとから考えると、なんで「婆」を示す言葉を入れたニックネームを作ってしまったのだろう。わざわざ、自ら言う必要はなかったじゃない!!!後悔することしきりです。
チャンス到来!
先日、姉と姪っ子とランチの後、幼稚園から帰ってきた大姪に会いました。久しぶりだったので「私のこと覚えてる?」と尋ねると、大姪は困った表情です。顔は覚えているものの、しばらく会わないうちに、ニックネームは忘れた様子です。私はほくそ笑みました。
『チャンス到来!ニックネームを変えるぞ!』私は、私の下の名前で呼ばせようとしたのです。
「○○ちゃん、よ!」
大姪は言われるままに「○○ちゃん?」と、私の下の名前をオウム返しをしてくれました。大姪の向こうで姉と姪っ子が、ニヤニヤして私と大姪とのやり取りを見ています。
「そう、○○ちゃんよ!覚えてね」私は何度も繰り返しました。でも、大姪も『なんか違う?』と思ったのでしょう。しばらくすると「ち~ば~ば」に変わってしました。
賽は振られた…
そうです。大姪は、思い出したのです。
4歳児の知能を甘く見てはいけません。もう、賽は振られました。
これから先、新たに大姪や大甥が生まれたとしても、私は「ち~ば~ば」です。おそらく、ず~っと。。。。。。涙
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